早期退職が気になり始めたら考えるべきこと
今年も年の瀬になりました。
今回は2024年募集する企業が増えた『早期退職』をテーマにしていきたいと思います。
東京商工リサーチが毎年早期退職に関する情報を発表しています。今年は前半から昨年を上回るスピードで早期退職の募集が行われていました。
2024年の「早期・希望退職」募集1万人が目前 上場企業53社、人数非公開の大型募集相次ぐ | TSRデータインサイト | 東京商工リサーチ2024年1月から11月15日までに「早期・希望退職募集」が判明した上場企業は53社(前年同期36社)で、前年同期の約1.www.tsr-net.co.jp
企業が早期退職を募集する理由は、赤字だからだけでなく、黒字だけど将来のことを考えて資金に余裕のあるうちに、退職金を積み増して…というケースが約60%になっています。
そして、早期退職の募集対象は多くの場合50代が対象になっています。
退職金が増えるというのはとても良いことではありますが、人生100年時代と言われる昨今ですので、残りの人生の長さを踏まえ、準備を整えた上で選択することが重要です。
では、準備とは何をどう備えておけば良いのか?今日はそんな内容です。
準備として考えておくべきことは次の4つです。
①経済的な見通し
早期退職を機に入るお金はもちろんですが、その後に発生する支払い(各種ローンの残額、住まいのメンテナンス費用などなど)、そして年金の支給開始時期といくらもらえるのか?など、現実的な金額を確認してみる必要があります。ここは自分で整理するのは大変…という方はFP(ファイナンシャルプランナー)にご相談するのが良いと思います。
合わせて、毎月生活していくために、おおよそいくら必要なのか、も試算してみると良いと思います。
50代後半、特に男性からのご相談で「経済的な所はそんなに心配はない」とおっしゃる方に、では年金がいくら受け取れるのかご存じですか?と聞くと、「いやそこまで細かくは把握してないけど、40年近く頑張ってきたから何とかなるでしょう」と言われる方がいます。
フタを開けてみてビックリ!とならないようにちゃんと確認しましょう。
②使える武器を棚卸しする
将来の見通しが見えたら、
自分は何歳まで働いていたいか?
残りの人生の時間をどのようなことに関わっていけると幸せか?
をまず明確にします。
セカンドキャリアを考える際にとても重要なのは、自分の想いです。
収入が多いことを理由に選択した仕事は、シニア世代になると続かないことが多いと感じています。その理由は『今までいろんなことを積み上げてきたのに、最後にやる仕事がなぜこれなのか、自分がやる意義が見つからない。お金のためだけには頑張れない。』というものでした。
スキルがあっても、行動に踏み出せず、何となく再雇用で繋いでしまう方がもやもやしてしまうのも、この『何のために?』が見いだせないことが原因かもしれません。
何のために?が明確になったら、これまで培ったスキルや知識、経験にどんなものがあり、どんな場面で一番活かせるのか?を考えてみます。
③健康状態
これは自分だけではなく、ご家族(特に配偶者やパートナー)の健康状態も大事です。治療が必要な病気を抱えている方はその状態を維持できること、ケアしていくことはとても重要です。
現状を把握した上で、身体的にも精神的にも健康的に過ごせる生き方、もしくは働き方とは自分にとってどういう状態だろう?と考えてみて下さい。
年齢を重ねると体力的に無理が効かないことも少しずつ経験します。無理なく健康的に過ごせることはとても大切です。
④介護について
親の介護の心配がない方もいらっしゃるとは思いますが、人生100年時代なので、親世代が80代、90代を生きる人生になることは珍しくありません。
うちは大丈夫と思っていると、突然やってくることもあります。そうなった時に慌てないように、もし介護が必要になったら、誰がどう動くのだろう?ということをあらかじめ想定しておきましょう。
もしかしたら、自分の親とパートナーの親、両方の介護が必要になるかも…というケースもあります。
特に遠方にご両親がいる場合には、いざという時に相談できる場所、頼れる場所がどこなのかは確認しておくと良いと思います。
私は母がアルツハイマー型認知症とわかり、同じ時期に義母も手術を受けることになり…と介護が必要な人が一度に2人になりました。母のアルツハイマー型認知症は緩やかに進んでいたので、何となく心の準備はしていましたが、義母の入院は想定外のことでした。
4月の出来事でしたが有給休暇がどんどんなくなり、これは足りない…。と思いました。
その前から、介護休業の相談を上司にしていたのですが、休業ではなく退職にさせて頂きました。
社内公募で応募した部署になって2年目だったので、何とか続けられる方法も考えましたが、今のように在宅勤務やオンラインでの仕事が一般的ではない時期で、いつまで続くかわからない介護の始まりだったので、続けていくのは自分の体力的にも難しいと考え、退職を選びました。
まとめ
いかがでしょうか?
人生100年時代、長いからこそ将来を見据えていざという時に備えておくこと、考えておくことが次なる一歩に繋がります。
自分らしい選択ができるようにしておきたいですね!
年末年始のお休みで少し長めのスパンでこれからの人生設計を考えてみても良いと思います。
人生100年時代、これまでの延長線で考えるだけではない、自分らしい生き方を来年こそは実現していきたいですね!
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それでは皆さん、良いお年をお迎え下さいね~。